ゲーミングチェア張替えしてみました①

今回の張替える椅子は、LC POWERのゲーミングチェアです。車のバケットシートに似た形状で包み込まれるような感じがします。もともとは、PCゲームをする人や一部のネットカフェなどで長時間座り続ける際の疲労を軽減するなどの目的での使用がメインでした。

一方コロナによる、在宅ワークも普及に一役買った感じもしますね。在宅の場合6~8時間座り続けることになりますし、最近は安い製品も増えてきました。

安いものでも、130度以上のリクライニング機能や高さ調節できる肘置き、ヘッドパット・腰当もあります。他の製品ですとフットレスト付きもあり、高機能な椅子だと思います。

しかし、この椅子にも弱点があります。

使ったことのある方ならわかると思いますが。手触りをよくする目的で使用されている生地がすぐにボロボロになるのです。他にも、硬くなってバリバリに表面が割れてくる、クッション性が低いなど…まぁ、お値段が安いので長く使うことを想定していないのかなと感じます。


自社で交換パーツなどを販売しているケースもありますが、傷んでくると座布団を敷いて使っている方もいます。

本来は、座面だけを張り替えてやればいいのですが、今回は私物ということで全面張替えに挑戦していきます。いつもと違い、いろいろ写真付きで説明できたらと思いますので、ご興味のある方は読んでみてください。


張替えの流れ

  • 現状確認
  • 分解
  • 型出し
  • ウレタン成形
  • 縫製
  • 張り込み
現状確認

①座面のウレタンが、痩せてきている。
②表面が劣化により硬化している。小さいひび割れが見られ、今後大きくなっていくと考えられる。
③パットも変形や生地の劣化が見られる。

今後の、修正では座り心地改善のためウレタンを交換。座り心地をよくしていく。また、ゲーミングチェアっぽさを無くしてくために生地にファブリックを使用する。

分解

早速、分解していきます。
ヘッドパット裏についている樹脂パーツが割れました。もともと、ヒビが入っていたのですが、これは破棄します。

側面についているカバーを外します。その後金属パーツを取り外します。

背中部分です。樹脂パーツを抑えにして肩の部分の張りを出していたようです。後ろ側から見ると側面下部にファスナーがついているのがわかります。

この後、生地を取るときにくびれ部分に非常に力が加わっていることがわかり悩むことに…

こちらは座面です。座面がクッションになっており、前後の生地を延長してから裏にタッカーで留めてありました。

中央に横断している金属パーツは肘置きを固定するもの。座面はベニヤになっていました。この辺が、座った時の硬さや座り心地の悪さに直結しているようです。(ネットの口コミに座面にクッション敷いて使ってますというのがありました。)

座面の両脇の部分は、曲げたパイプに発泡剤を巻き付けてあります。

また、立つときにこの部分を持つのか変形が見られました。ここも手を入れれたらいいなと思います。

この時点で、安いものなりの素材感を感じました。

普段の椅子張りでも同じことなのですが、海外製や通販物の共通点は見えないところだから良いだろうって考えで作っているものが多い印象です。

それでは、「すぐ壊れても、安いからまた新しいの買えばいいや」って言う流れになりますね。

次に続きます

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