ゲーミングチェア張替えしてみました②

前回から継続してます。張替えの流れを確認すると下のようになります。

張替えの流れ

前回は、現状確認と分解まで進みました。

  • 現状確認
  • 分解
  • 型出し ←ここから
  • ウレタン成形
  • 縫製
  • 張り込み

写真が減ってしまいましたがイメージだけ伝わればいいなと思っています。

座面製作

もとの、座面は2つに分かれたベニヤの上にやわらかいウレタンが乗っていただけなので座るとお尻が底の板に直ぐ着いてしまい硬さを感じてしまう作りになっていました。

それを解消するために、中心をくりぬいたベニヤにメッシュウェービングといわれるシートを張ります。

椅子の座り心地はこの下張りに依存する部分が大きいです。中央が抜いてあるので底つき感がしないが、しっかり支えられている感じがします。一部の高級な椅子にも使われている手法です。

あとは、もとのウレタンの厚みに注意しながら、新しい座面のウレタンを作ります。このとき、チップウレタンを入れてさらにクッション性を上げています。

生地の裏を見てみるとキルティングが縫い付けてありました。

新しいウレタンに元のカバーをつけて修正の印をつけて切り離します。

側面には、新しいウレタンに合わせて作っていきます。

この後の工程は型だし・縫製・張り込みですが、写真を撮るのを忘れていました。

左の写真に見える白いひもは、座面表のへっこんだところに結び付けてあり、引っ張って裏のベニヤに固定します。

完成した座面です。

背中製作

座面では、もともとウレタン成形から行いましたが背中はウレタンはそのままにしておきました。

生地をかぶせた状態でカーブになる所に印をつけていきます。

背中をめくった様子です。鉄パイプのフレームにウレタンが巻いてあります。

こちらにも、引張れるようにひもがついています。

座った時背中が当たる部分だけキルティングがしてあります。

パーツごとに切り出して、型を起こし生地を切っていきます。

こちらは、すでに縫製の終えたものです。

背中以外にもキルティングを取り付けています。写真は引き込みを取り付けている様子です。

下の見えないところは、ファスナーがついています。

縫製した生地を椅子の背中に被せます。突起のある形状なので背中を大きく開いた(縫製しない)状態で被せます。

その後、ファスナーを閉じ、手縫いで仕上げます。

背中仕上げ・ボタン付け

背中のヘッドパットがあった位置はもともと、大きな経口があり樹脂パーツで抑えることで生地に張りを持たせていました。

装飾を兼ねて、30mmのボタンを取り付けて生地に張りを持たせています。

金属パーツを取り付け、椅子の形にします。

完成!

側面と正面から見た写真です。

ファブリック生地が、無地ではないので落ち着いた中にも高級感を持つイメージに仕上がりました。座った感触もクッション性もよくなりました。

作業を通しての感想は、工程自体は難しいものではないなと感じました。しかし、一から作り直した部分もあったので意外と時間がかかりました。

もし、同じような椅子ならば座面だけの作製依頼をおすすめします。今回のように、背中まで張替えとなると生地や工賃の関係で元値より高くなってしまいます。

逆に、高級なものをお使いであれば張替えによって新品同様に戻すことができるのでおすすめします。

最後まで、見ていただきありがとうございます。

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